はじめに
「Sports Analyst Meetup #5」を開催しました。
ロングトーク①「batter pitcher 2 vec」
大越拓実さん(株式会社ディー・エヌ・エー)
本イベントの第1回開催時から、いつか発表してほしいと思っていた方です。このたび遂に実現して、本当に嬉しいです。
発表は2部構成で、前半では『マネーボール』に代表される野球でのデータ活用について、歴史を紐解きながら解説していただきました。そして後半は、具体的な「batter pitcher 2 vec」という技術について、手法の仕組みや応用事例を紹介していただきました。
後者はニューラルネットワークのEmbeddingに似た考え方で、多少理論的に高度な内容ではありましたが、個人的にはとても面白い内容でした。このように本来なかなか類似度などを議論できなかった概念が、技術の進展を経て定量的に扱えるようになってきたのは非常に興味深いなと感じています。
ロングトーク②「野球界でのシステム導入事例~IT企業としてのサポート~」
安田峻さん(ライブリッツ株式会社)
システム会社として野球界を支援しているライブリッツ株式会社の安田さんによる発表でした。
どのようなシステムを提供しているかから始め、データを活用して野球界をより良くする仕組みについての発表でした。自分のプレイ動画を確認できる機能が特に選手に使われているようで、更に高度な可視化や分析機能も提供しているとのことでした。データを横断的に共有できる基盤を作るのはスポーツ業界に限らず大切なことで、素晴らしい取り組みだなあと感じました。
とはいえ質疑応答でもありましたが、こういったシステムの費用対効果をどのように示すかはなかなか難しいなと考えさせられる面もありました。野球界へのIT支援の実情が垣間見えた気がして、とても良い発表でした。
LT
今回も多種多様な競技について、5〜10分のLTを11人の方に実施していただきました。多くの方々は資料を公開してくださっているので、ぜひご確認いただけると嬉しいです。
ご協力いただいた企業
本イベントに関して、株式会社ディー・エヌ・エーさまに会場をご提供いただきました。単に場所をお貸しいただくだけでなく、アジェンダに関する資料の準備など、イベント運営に関して綿密にお手伝いいただきました。
NTTコミュニケーションズ株式会社SpoLive事業グループさまには、懇親会スポンサーとして飲食代の補助をしていただきました。本日は懇親会の時間にラグビーW杯の決勝が実施されており、プロジェクターでSpoLiveの画面を投影してリアルタイムで試合経過を確認させていただきました。
心より、お礼申し上げます。
おわりに
本記事では、「Sports Analyst Meetup #5」開催のご報告をさせていただきました。今年2月に第1回を開催したSports Analyst Meetupは、今回で年内最後となります。いろんなお声を聞きながら、来年もより良い形で継続していきたいです。
全5回の振り返り記事は、また別の機会に執筆したいと考えています。