u++の備忘録

「なんでデータサイエンティストやってるの?」に登壇しました&全発表メモ

「なんでデータサイエンティストやってるの? 〜 思い描いていた自分を思い出すために。 vol.4」というイベントに登壇しました。

イベントの概要

企業で働くデータサイエンティストが、各々の内的動機を語るイベントでした。

nan-d-vol4.peatix.com

発表

自分の発表


小副川 健さん(ユーザベース)

数学が専門の博士課程→富士通→ユーザベースと、黎明期からデータサイエンティストの経験を積んできた小副川さんの発表でした。事業会社の中の人として分析する価値や面白さについて語ってくださり、自分としても同意できる部分が多いお話でした。

吉田 勇太さん(ブレインパッド)

受託分析会社で5年間データサイエンティストとして働いている吉田さんの発表でした。受託分析では分析部分に専念するように見えますが、実は本当に喜ばれるのはビジネス課題設計や意思決定という点が興味深かったです。「分析はただの道具」「単なるお金をもらっている業務ではなく、自分の生き方そのものにしたい」というメッセージが印象的でした。

マスクドアナライズさん(フリーランス

大学卒業以来IT業界で働き、現在フリーランスとしてマスクドアナライズさんの発表でした。「IT業界はヤクザと同じくらいエキサイティング」と話す中で、データサイエンティストのキャリア論について、笑いをはさみながら議論してくださいました。聴衆の期待通り、プロレス業界の獣神サンダー・ライガーさんの生涯を紹介しつつ「自分の道は自分で作るしか無い」という(思いのほか?)至極まっとうな話が展開されていました。

樫田 光さん(メルカリ / メルペイ)

メルカリ/メルペイでデータアナリストとして働く樫田さんの発表でした。企業に務めてからの遍歴を語りながら「英語はできなくても、データ・数字は世界共通言語だと知った」「自分の武器となるものを求めた」「自分の測りで物事を見ていても、周りは待ってくれない」「Yes, Noはほぼ決まっていて、実は今やるか先延ばしするかという問いが多いかもしれない」など、含蓄に富むメッセージが多かったです。現在35歳の樫田さんがプログラミング未経験だった10年前のご自身を振り返って「何かを始めるのに遅すぎることはない」とお話されていたのは非常に力強く心強いなあと感じました。

おわりに

改めて自分のキャリアを見つめ直す良い機会となりました。皆さんのお話がそれぞれ興味深く、1人の聴衆としても満足度が高かったです。

個人的に、自分が今の会社を選んだ理由はどこかで語ってみたいと常々思っていたので、このような登壇の機会を頂けて非常に光栄でした*1

参加者・発表者・運営の方々や、素敵な会場をご提供いただいたユーザベースさんにお礼申し上げます。

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*1:以前にキャリア論について登壇した際には社外活動の話が主でしたupura.hatenablog.com