「Kaggle Days Championship」の紹介
「Kaggle Advent Calendar 2021」の2枚目の16日目の記事です。
機械学習コンテストのプラットフォーム「Kaggle」は、今年11月〜来年10月にかけて「Kaggle Days Championship」と題した一連のイベントを開催しています。本記事ではこのイベントについて、概要を紹介します。
Kaggle Days
「Kaggle Days」は、普段はオンライン上で腕を競い合っているKaggle参加者(Kaggler)が、物理的に一堂に会するイベントです。2018年にワルシャワ開催を皮切りに、2019年12月には東京でも開催されました。当時の運営発表によると、240の参加枠に対し12カ国以上から、8人のGrandmaster、37人のMasters、65人のexpertsを含む465もの応募があったそうです。Kaggle Days では、有名なKagglerによる発表に加えて、数時間でのコンテスト開催が一般的でした。
Kaggle Days Championship
2020年以降の新型コロナウイルス感染症の流行に伴ってしばらくは物理イベントが開催されず、オンラインでのイベントが開催されていました。「Kaggle Days Championship」が予告されたのは2021年10月です。東京を含む12の地域でオンラインイベントを開催し、各イベントで開催されるコンテストの上位3チームが来年10月にスペイン・バルセロナに集結し対決するという旨が発表されました*1。
オンラインイベントは11月の上海から始まり、約3週間に一度のペースで各地を転々とします。東京では4月21日に開催予定です。「オンラインイベントなのに開催地?」という疑問は至極妥当で、実質的には発表者選びやタイムゾーンのみに影響しています。各イベントのタイムテーブルは「AGENDA」として公開されており、それぞれの現地時刻で開催されています。
図は https://kaggledays.com/championship/meetups/ から引用
各イベントの受け付けは、上記のページで開催日の3週間前ごろ始まります。参加者は12のオンラインイベントのうち何度でも申し込み可能です*2。
コンテストの詳細
Kaggle Days Championshipのオンラインイベントでは、わずか4時間の制限時間でコンテストが開催されます。課題は毎回コンテスト開始と同時に発表され、全12回でそれぞれ異なるタスクが出題されるそうです。チーム人数は最大4人で、当日のコンテスト進行の流れで検討することも可能ですが、短期間のため事前にチームを組んでいる方々も多いように感じます。
11月18日に上海の枠で開催されたイベントでは、日本からはKaggle GrandmasterのlyakaapさんやKFさんらを擁するDeNAチームが3位に入りました。
そして12月9日のニューデリーの枠では、私が知人と「re:wodori」という名で参加したチームが3位に入りました。 先日、チームメイトもKaggle Days Championshipの紹介記事を公開したので、ご関心あればぜひご覧ください。
おわりに
本記事では、Kaggle Days Championshipの概要を紹介しました。 来年無事にスペイン・バルセロナに参戦できるのを楽しみにしています。