Udemy講座「手を動かしながら2週間で学ぶAWS基本から応用まで」を修了したので感想など
Udemyの講座「手を動かしながら2週間で学ぶAWS基本から応用まで」を修了した*1ので、受講の動機や感想などをまとめます。
講座の概要
本講座は、オンライン学習プラットフォームの「Udemy」で先日*2にリリースされた講座です。タイトルの通りAWSを基礎から応用まで体系的に学ぶ内容となっています。
詳細は講師による下記ブログをご参照ください。
受講の動機
筆者の会社での主の業務はデータアナリストですが、合わせてAmazon API Gateway + AWS Lambdaで構築したサーバーレスアーキテクチャのエンジニアとしての業務も担当しています。
正直なところ、後者の仕事に関わるまではAWSをほとんど触ったことがない状況でした。会社での研修や開発チームの猛者の方々のサポートを受けながら業務に取り組んでいますが、業務に直結する知見だけではなく体系的にAWSを学ぶ必要があると感じていました。
そんな折に上記のブログを拝見し、1200円のクーポンも発行されていたので、体系的に学ぶ良い契機だと思い購入に至った次第です。
受講の感想
全講座を閲覧し終わっての感想は多岐にわたりますが、ここでは良かった点を3つと気になった点1つを挙げたいと思います。
良かった点
AWSへの「怖さ」が拭える
筆者の場合、最初にAWSのコンソールを触ったときの感想は「なんかゴチャゴチャしてて何をイジれば良いか分からない」「既存の設定を壊してしまわないだろうか」「この操作では課金が発生しないだろうか」というものでした。これらはAWSへの無知から生じるもので、AWSに対する名状しがたい「怖さ」があったように思います。
本講座は最初に自分自身のAWSアカウントを作成するところから始め、課金アラートの設定も実施します。ほぼ全ての画面操作を動画で確認できるので初心者でも追従でき、個人のアカウントなので好き勝手に触ることができ、課金アラートがあるので安心して講座にない設定も試すことができます。
タイトル通り、実際に「手を動かしながら」学ぶことで、AWSへの「怖さ」をある程度払拭できたと思いました。
各サービスの立ち位置が分かる
AWSを学ぶ上での障壁の一つに、サービスの豊富さがあると思います。「たくさんサービスがあるけれど、何から勉強すれば良いのだろうか」「何がどういう役目を果たしているのだろうか」と感じていました。業務で触れたサービスに関しては当然理解が深まっていくのですが、AWS全体の中で個々のサービスがどういう位置付けなのかは漠然としか把握できない状況でした。
本講座では簡単なブログサービスを作っていく流れの中で、全体の中で優先的に学ぶべきサービスは何なのか確認できます。本講座で登場するのは講師が考えた「使われるシーンが多いであろうサービス」で、2018年現在においてAWS全体を理解する上で重要な順番になっているということです。
さらに本講座の中で新しく登場するAWSの各サービスについて、これまで登場したサービスとの関係性や位置付けが丁寧に説明されている印象を受けました。例えば、最初はAmazon EC2ベースで作成し、後にマネージドサービスに置き換えていくなど、各サービスの繋がりがつかみやすい構成になっていると感じました。
気になった点
ここまで、講師の回し者のような内容になっている気がしたので、気になった点についても少し言及しておきます。
Linux操作
「受講における必要条件」として「基本的な Linux の操作ができること(ls, cp, mv といったコマンド、vim 基本操作)」と記載されています。実際、本講座の中でLinuxの操作自体の解説はほとんどありませんでした。
一つの動画を多人数が閲覧するという仕様上、ある水準の知識を仮定するのは当然のことだと思います。とはいえ、もう少しLinux操作などが分からない人に向けて、せめて「検索ワード」の提供があると良いのではないかと思いました。
例えばセクション: 3「Day2: EC2を使ってサーバを立てる」において、EC2インスタンスにSSH接続しミドルウェアを導入するパートがあります。ここで下記のようにパーミッション設定を変更する流れがあるのですが、パーミッションの権限の表現方法が分かっていない人や慣れていない人には、口頭での説明が不十分なように感じました。
~/project/udemy ❯ ll total 8 -rw-r--r--@ 1 USERNAME staff 1.7K 9 4 20:32 udemy.pem ~/project/udemy ❯ chmod 400 udemy.pem ~/project/udemy ❯ ll total 8 -r--------@ 1 USERNAME staff 1.7K 9 4 20:32 udemy.pem
もちろん本講座の大きな目的から考えると本筋ではないのですが、口頭で「この辺りの表現が分からない場合は、『○○○』で調べてみてください」などと補足があると、より親切なのではないかと思いました。
筆者の進め方
最後に、本講座を筆者がどのように進めたかを述べておきます。
筆者は今回、講師がブログで「おすすめの受講方法」として提案している①まずは講座を聞く②動画を流しながら手を動かすーーという2回聴講方式を実施しました。
①については、夜寝る前に横になりながらタブレットに入れたUdemyアプリで閲覧しました。音声や滑舌が明瞭なので、ほとんど2倍速で閲覧していましたが問題ありませんでした。十分に理解できていないと感じた部分は、動画コンテンツの強みを活かして何回か繰り返し確認しました。
②については、退社後の18〜21時など比較的集中してパソコンに向かえる時間帯に取り組んでいました。PC本体に動画を流し、液晶モニタではブラウザやターミナルを開いて操作していました。こちらも操作に手間取った場合には動画を巻き戻せるのがありがたかったです。
1日1セクション全14日想定のコンテンツでしたが、筆者の場合はある程度集中的に取り組みたかったこともあり、半分の7日間で修了することになりました。