【論文メモ】国会会議録を用いたディベート人工知能による意見生成
論文名
佐藤美沙, 柳井孝介, 柳瀬利彦, 是枝祐太, 丹羽芳樹: 国会会議録を用いたディベート人工知能による意見生成, The 31st Annual Conference of the Japanese Society for Artificial Intelligence, 2017.
https://kaigi.org/jsai/webprogram/2017/paper-860.html
どんなもの?
ディベートにおける立論文章生成を目的としたソフトウェアのデモンストレーション展示を行う。聴講者は「カジノを合法化すべきか」のような任意の論題を入力し、賛成・反対両方の立場からの意見文章を出力させることができる。データソースとして国会会議録データベースを利用し、会議発言を元に意見文章を生成する手法を提案する。また提案手法の評価結果について報告する。
先行研究と比べてどこがすごい?
先行研究では,賛否の別が検討されていなかった.そこで本研究では,ディベートの枠組みで賛否の区別を扱い,ユーザから入力された多様な議題に対して,論じる観点を決定し,会議録から理由や根拠の文を自動抽出することで賛否両方の立場から意見を組み立てることをめざす.
技術や手法のキモはどこ?
ディベート人工知能における意見生成とは,議論の対象が価値を増減させることを指摘し,その根拠を示すこと
- 意見を論じる観点を価値観に基づいて決定する価値決定
- テキスト文が根拠としてもっともらしいかを推定するための文の根拠性認識
議論はある?
手法やデータセットによる出力の違いの分析は今後の課題