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【書籍メモ】Chapter 1 introduction | Introduction to Algorithmic Marketing

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1.1 Algorithmic Marketingの概要

Algorithmic Marketingとは、データに基づく手法や経済理論を用いて、「マーケティングの4P」モデルを自動化・効率化する考え方である。

マーケティングの4P」モデルは「マーケティング・ミックス」とも呼ばれ、ある特定の製品を販売するために使用される四つのマーケティング要素の組み合わせのことである。

  • Product
  • Promotion
  • Price
  • Place

1.2 Algorithmic Marketingの定義

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本書ではAlgorithmic Marketingを「ビジネス上の目標に基づいてマーケティング・プロセスが自動で定まる枠組み」と定義する。ビジネス上の目標を反映する形でマーケティング・システムが構築され、そのシステムから導かれた施策を展開する。その施策の結果はシステムにフィードバックされる。

1.3 歴史的背景

Algorithmic Marketingは、従来のマーケティング手法と明確に違うものではない。従来の数々の成功事例に共通して存在するパターンや特徴を取り出して、一般化されたシステムにまで落とし込むのがAlgorithmic Marketingの考え方である。伝統的な経済理論モデルやデータサイエンスなどは、Algorithmic Marketingの考え方におけるマーケティング・システムの構築に重要な要素となる。

1.4 Programmatic Servicesの構築

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マーケティングの4P」モデルは抽象的な概念であるが、Algorithmic Marketingの考え方では、より具体的にマーケティング・システムを設計することになる。上図では「Programmatic Services」と冠して、三つの目的とそれぞれ二つずつのServiceに分解している。本書ではこの後、これらのサービスについて具体的に取り上げていく。

1.5 本書の想定読者

本書の想定読者は、発展的なマーケティング・システムの構築方法を学びたいと考える全ての人々である。読者には、統計・微積分・プログラミングの初歩的な知識があると想定している。

1.6 まとめ

  • Algorithmic Marketingを「ビジネス上の目標に基づいてマーケティング・プロセスが自動で定まる枠組み」と定義する
  • Programmatic Servicesは、三つの目的とそれぞれ二つずつのServiceで構成される