セキュリティ関係で過去に読んだ3冊
コインチェックの件で、にわかにセキュリティ周りを復習する機運が高まってきたので、これまで読んだ本をまとめておく。
『暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス』
現代の暗号技術の基礎を、豊富な図と平易な文章で解説してくれる。暗号技術同士がそれぞれ独立して存在しているのではなく、どのように結び付いているかをザックリと理解できる。
話は逸れるが、著者の結城浩さんが書いた『数学文章作法』(基礎編・推敲編)は、(書名に「数学」とあるが)理系文系問わずオススメ。抽象的な「良い文章」という概念を、具体的な作法にまで落とし込んで説明している。
(こういう本は解説の粒度とか網羅性とか難しいだろうなあ)
『TCP/IPの絵本』
我々が日常的に使うインターネットは「TCP/IP」というプロトコル(手続きのルールのようなもの)を基盤にして構築されている。「絵本」の名の通り、豊富な図でインターネットの裏側の仕組みを具体的に理解できる。
『おうちで学べるセキュリティのきほん』
その名の通り、自分で(Windows OSの)パソコンを動かす実習が記載されている。具体的なコマンド・プロンプト操作を通じて、セキュリティ技術が実世界にどこに相当するのかを実感できる。実習以外の解説部分にも、過去の実世界のセキュリティ実例を含めて書かれており、上記2冊で(一般的な視点で)蓄えた知識の理解が深まると思う。